福井里美准教授らの論文が「Palliative Care Research」に掲載されました

論文名
長期がんサバイバーがピアサポート活動を続ける意味─10年以上の活動経験を通して─

掲載年月日
2019年6月24日
掲載誌
Palliative Care Research / 14 巻 (2019) 2 号

参考資料

抄録
【目的】
患者会やピアサポートの活動を継続している長期がんサバイバーは、ピアサポート活動を続ける意味をどのように捉えているかを明らかにする。
【方法】
研究参加者は診断後10年以上のがんサバイバーでピアサポート活動に参加している18名である。半構造化面接を用いて療養経過,患者会等に参加した契機、活動経過と内容、継続する理由等を尋ねた。分析は、質的帰納的に分析した。
【結果】
サポート活動を長期に継続する意味として、〔長期生存者・証言者としての使命〕〔がん体験者の思いを共有する重要性の確信〕〔出会った人が元気になっていくことが生きがいやライフワークになる〕〔医療者とのつながりの継続〕〔ピアサポートと「がん相談」の違いの認識〕〔今後の活動への模索〕が見出された。
【結論】
長期サバイバーが捉えている使命感や生きがい、医療者との繋がりや政策提言を志向していることを尊重した連携が必要である。

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https://www.jstage.jst.go.jp/article/jspm/14/2/14_79/_article/-char/ja