看護学域長 習田 明裕
本大学院は、2002年に東京都立保健科学大学大学院保健科学研究科修士課程、2004年に博士課程が開設され、2005年首都大学東京大学院人間健康科学研究科となり、2020年東京都立大学大学院に名称変更され、現在に到っています。
本学域の特色は、ディプローマポリシーにもあるように大都市の「健康」をテーマとし、看護学の研究や教育、さらには高度な看護実践を通して個人と集団の健康に寄与し、生活の質の向上と活力ある長寿社会の実現を目指す人材を育成することです。特に、看護倫理学の高度な専門的知識の創出と判断能力の育成、地域及び医療施設での小児や高齢者等へのケアに関する理論と方法の開発、医療機関や行政機関と連携したプログラムに特徴があります。
このような看護を科学的かつ論理的に構築するために、専門性の高い看護学の分野を設けています。さらに博士前期課程には、専門看護師をめざすコース(小児看護学分野、成人看護学分野慢性看護学)も準備しています。また、博士後期課程では、前期課程での研究を基盤として、さらに研究者や実践者をめざすために、看護の発展に寄与する研究に取り組むことを支援します。それらの成果として、本大学院開学後20年余り経ちますが、博士前期・後期課程の修了生は、国内外で教育者、研究者、さらに高度医療実践者として活躍しています。
「健康」をテーマとした看護に関わる最先端の研究者・高度医療実践者をめざす皆さんを心よりお待ちしています。