看護学科長 習田 明裕
本学は、1986年に東京都立医療技術短期大学として設立されました。その後、東京都立保健科学大学保健科学部を経て、2005年に新しい東京都立の大学として4つの大学が再編・統合され、首都大学東京が設置されました。2020年には、東京都立大学に名称が変更され、現在に到っています。
1年次は、南大沢キャンパスで学びます。看護師である前に一人の人間としての知性を広げるリベラルアーツ(基礎・教養科目)を1年間自由に学ぶ機会を南大沢キャンパスで提供しています。
2年次以降は荒川キャンパスで、看護専門職になるための専門科目を学びます。地域医療構想にあるように、これからの看護は病院という施設から、地域や在宅へとその活躍の場を広げていきます。そうした地域・在宅看護を念頭に「患者」以前に「生活者」を看る視点を学べる様々なカリキュラムを準備しています。さらに異なる文化的背景を持つ人や国、地域、社会等の理解という多様性を育む観点から、医療人類学や国際看護学等の科目も用意しています。一方コロナ禍で培った教育方法として、OSCE(Objective Structured Clinical Examination:客観的臨床能力試験)やシミュレーション教育を積極的に導入し、臨床実習と同等もしくはそれ以上のアセスメント能力が醸成できる教育環境も設置しています。
大都市の健康、地域の健康、世界の健康を築く看護職者をめざす皆さんを心よりお待ちしています。