お知らせ

2020年度ご入学のお祝いの言葉

新入生の皆様、ご入学、おめでとうございます。

看護学科83名、博士前期課程12名、博士後期課程4名、助産学専攻科10名の皆様をお迎えすることができ、教員一同、大変嬉しく思っております。

東京都立大学は、2005年に設置された首都大学東京から、大都市の課題に対しより一層の貢献をすべく、2020年4月より東京都立大学に改名しました。皆さんは、東京都立大学となった最初の入学生です。健康福祉学部看護学科、看護科学域の一員として、ご一緒に、看護の科学と哲学を学び、より良い看護を考えて実践し、新たな知見を創ることに取り組んでいきましょう。皆さんが、本学科、学域に新たな風を吹き込んでくださることで、私たちも多くの刺激を頂け、学科・学域の発展にもつながると思います。

本来でしたら、入学式、ガイダンス、そして授業開始と続く時期ですが、本年度は、新型コロナウイルス感染症の蔓延を回避するため、皆様にお会いできるのが、ゴールデンウイーク後となりました。多くの関係者の皆さんの安全と安心を考えての決定ですので、どうかご理解ください。安全が確保できましたら、思う存分、大学・大学院の勉学に取り組んでいただきたく思います。教員一同、全力で支援いたします。

授業を開始できない1ヵ月間、皆さんには是非、現状を的確に捉え、適切な対応と、今だからこそできる学びに取り組んでいただきたく思います。
まず、大学へ通学していない現状は、皆さんが世界において蔓延している感染症対策に参加することにつながります。何かをしないこと、じっくり考えて待つことが、貢献になる場合があります。それは、看護でも同様です。
他方で、できることもあります。これから看護を学ぶ大学生・大学院生として、待っている今を大切な時間と考え、何ができるのかを懸命に考えてみてください。危機的な事態において、じっくり考えることは、医療職としての態度を養うことにもなります。また、多くの新しいアイデアを生むことにもつながります。

授業を開始しました時には、皆さんのアイデアを教えていただけることを、楽しみにしております。そのアイデアによって、皆さんは、東京都立大学の看護を創ることに貢献することになるでしょう。

看護学科長
看護科学域長
西村 ユミ