しびれている身体で生きる(シリーズ「看護の知」)

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しびれている身体で生きる(シリーズ「看護の知」)

著者

坂井 志織

出版社

日本看護協会出版会

紹介文

2015年度首都大学東京大学院人間健康科学研究科看護科学域博士論文『しびれている身体で生きる経験とその意味:回復期にある中枢神経障害患者に注目して』が書籍となり刊行されました。
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内容説明

中枢神経や末梢神経の障害などによって引き起こされる「しびれ」の症状は、他者からの理解が得にくいことから患者の孤独と苦悩が大きく、ケアする者も対応に難渋する。著者はそうした「しびれ」のあり様をとらえるため、患者の身体経験に着目し彼らの言動や振る舞いを詳細に記述することで、看護師と共有された経験としての意味づけを丹念に行った。本書を通して、しびれている身体をもつさまざまな当事者とその家族、医療者がそれぞれに抱える困難性を「主観/客観」という二項対立を超えることで克服しようとする現象学的態度の臨床的意義を明らかにする試み。