お知らせ

「Fieldwork Research Lab 部局間交流シンポジウム6」(3月29日)が開催されます

2019年からはじまったフィールドワークリサーチラボ部局間交流開催シンポジウムも2024年で第6回を迎えました。これまで数多くのゲストスピーカーや大学院生らとのリレートークを交え、分野を超えた学際的研究の共有を図ってまいりました。

開催趣旨

第6回目の今回のテーマは「描写」です。フィールドワーカーは、フィールドで出逢った人びととの交流や事象を通して、その出来事の意味や心に感じたことをそれぞれの専門的知識を用いながらモノグラフ化してきました。私たちの経験は、しばしば言葉にすることが困難です。また、人間だけでなく、人間ならざるものとのつながりや関係性について記述が要されることもあります。さまざまな困難に悩みながらも、世界を構成する物事の在り様を、その複雑性を維持しながら丁寧に「描く」ことを日常的に行っているわけです。もちろん、フィールドワーカーが考えることは、完全オリジナルものではなくその実践のなかで出逢った人びとや先人の研究者から得られた知見に大いに影響を受けています。フィールドワーカーは、フィールドでの経験に基づき、「翻訳」という作業も行いながら、なにをどのように描くのか、というのが今回のテーマです。

第一部では、西アフリカのベナンで宗教をテーマに、フィールドワークをなさっている人類学者の村津蘭さんをゲストスピーカーとしてお招きします。出来事が生起する場において、人間と人間ならざるものとのあいだで紡ぎだされる固有の生や身体について、文章のみならずさまざまな手法を用いて公開するというご経験をもとに、新たな「描写」のカタチについてお話いただく予定です。

また第二部では、北区の王子狐の行列という儀礼について人類学・民俗学的に研究されている李さん、病院の新人看護師と熟練看護師との関わりを現象学的手法に基づき看護学的に研究された鈴木さん、看護師による患者の死の予見について看護学的に研究された神谷さん、3名の東京都立大学の大学院生にもご登壇いただき研究をご紹介していただく予定です。

参加者の皆様と「描写」をめぐる新たな研究の手法について議論ができれば幸いです。皆様のご参加を心よりお待ちしています。